下駄と草履について

by スタッフmusubi

どちらも日本の伝統的な履物です。

足を乗せる部分に「眼」と呼ぶ3つの孔をあけて鼻緒を通し、足の親指と人差し指の間に鼻緒を挟んで履きます。

下駄は足を乗せる木板に「歯」と呼ばれる接地用の突起部があるものがあります。突起が付いている下駄で歩く時の特徴的な音はよく「カラコロ」あるいは「カランコロン」と表現されます。その音は祭りや花火の日に浴衣姿で歩く場合や、温泉街の街歩きなどでは雰囲気を出す音であっても、現代の町中では騒音と受け取られることも多く、(床が傷むことも含め)「下駄お断り」の場所も少なからずあるようです。この対策として、サンダル構造のものや、歯にゴムを貼った下駄も販売されています。歯にゴムを貼る目的は音だけではなく、今日の舗装道路では歯が異常に早く摩耗するのを防ぐためでもあります。

草履は下駄よりも格式があり、改まった履物とされています。


現代では、大量生産されたビニール素材の軽装草履や軽装履き(「雪駄」と呼ばれることも多い)が普及し、夏場の履物としてカジュアルな洋装と組み合わせてよく履かれているようです。

最近では鼻緒付きの履物が足の鍛練に効果があるという意見から、子供に下駄や草履を履かせることが注目されています。
鼻緒を挟み、台を踏ん張るため足の筋肉が鍛えられ足裏の土踏まずの形成や外反母趾の予防にもよいとされます。

下駄も草履も新品は鼻緒が痛いと感じる方が多いようです。
通販などで購入された場合などは使用日より前に履き慣らしておくのが一番。
一日数時間履いておくだけでも足に馴染んでかなり違いますよ。


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